| その中でも食用に向いているのは、唯一パイナップルだけです。
パイナップルは、緑豊かなパラグアイの低地が原産といわれています。15世紀から
16世紀にかけ、貿易船によって、メキシコやオーストラリア、中国、インドといった
諸外国に持ち込まれました。クリストファー・コロンブスが“新世界”からヨーロッパ
へ戻る際、パイナップルを持ち帰ると、パイナップルは、グルメフルーツとして、ま
たたくまにヨーロッパ中で人気を博しました。あのジョージ・ワシントンも、マウン
ト・バーノンにある温室で、パイナップルを栽培していたそうです。
ハワイにパイナップルが、いつ、どのようにして持ち込まれたのか定かではありません。
歴史家の意見では、1527年にメキシコからハワイへ向っていたスペインの船が、ハワイ島の
サウス・コナ沖で難波した際に、様々な道具類や衣料の他、パイナップルを含む植物を積んで
いたということです。
後にスペインの探検家達がハワイへやって来た時、他のフルーツと一緒にパイナップルを植
えました。1974年にハワイにやって来たスペインの探検家フランシスコ・デ・ポーラ・
マーリンは、カメハメハ大王の友人として絶対的な信頼を得ていて、1800年代初頭に実験的
にパイナップルを栽培しました。1816年頃、ハワイ島のコナ地区で、“ワイルド・カイルア”
という野生のパイナップルが見つかっています。
ジョン・キッドウェル船長は、ハワイのパイナップル産業の基礎を築いた人物です。キッドウ
ェル船長は、1880年代に、ハワイにいろいろな種類のパイナップルを持ち込み、円筒状で模様
のきれいなスムース・カイエンヌと呼ばれる種類を選びました。ドールプランテーションの名前の
元となったジム・ドールは、ハワイにおけるパイナップル産業の先駆者で、別名“パイナップル・
キング”と呼ばれていました。
PHOTOS FROM THE BOOK The Story
of James Dole
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